軽躁を制する者が双極性障害2型を制する!!

2016年9月に双極性障害2型と診断されました。闘病生活中です。

観念奔逸とはヤバい症状?躁状態の対処法(双極性障害)

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双極性障害(躁うつ病)の「観念奔逸」という症状はご存知でしょうか??
双極性障害の中でも躁状態(軽躁状態)に出てくる症状です。
 
躁状態で多弁になることは、わりとイメージ付きやすいかもしれません。
さらに分析すると、
話題がコロコロ変わる
という傾向が見えてくるかもしれません。
 
それが「観念奔逸」の症状です。
 
本文では定義や自分の体験、
最後に躁状態の一部対処法を載せました。
 

1.観念奔逸とは

(1)教科書的な意味合い

思考進行が異常に早く、次から次へと豊富な概念が浮かんでくる。
しかし、思考の目標(方向性)が変わりやすく、無選択な概念の表面的な結びつきが目立って、
全体としては統一性を欠く思考になりがちである。

 

とあります。(『(標準理学療法学・作業療法学)精神医学』より)
 
 
興奮しすぎて、「伝えたい」という思いが先走り、
相手の状態を把握できず、
自分の思いつくままに話してしまう。
 
普通の方でも、こういうことはあると思います。
良いことやビックリしたことがあった時など。
それが異常なレベルで、起こるのが「観念奔逸」です。
 
 
 

(2)具体例?

躁の症状を紹介した動画です。
 
 
この動画の例では、
 
いいこと思いついた!
→ 世界に争いはなくならないけど、
→ こんど食べに行こう!
→ スマホのアプリで
→ ペットボトルのリサイクル
→ 悩む人のための食事
→ 100メートルを8秒で
→ 双極性障害の治療を
 
 
と観念奔逸を表現しています。
 
私的にはちょっと極端だなって思ってしまいます。
これは統合失調症の「連合弛緩」に近いイメージです。
 
双極性障害の「観念奔逸」はもう少しまとまりのある文章であると思います。
 
↓「連合弛緩」についてはこちら。
マンガで分かる心療内科・精神科・カウンセリング 第十二回「ネコは緑色だから卑弥呼だ」
 
 
 

(3)自分の体験

私は軽躁状態になると、多弁になります。
また、「1~10まですべてを話さなければならない」というような状態になることもありました。(談話心拍)
 
実は会話において、
「観念奔逸」はあまり自覚がないです。
たぶん、あの時「観念奔逸」だったのかな~と振り返ることはあります。
でも、指摘されたことはありません。
 
昔は「天然」と言われていました。
調子がいい時、話題はコロコロ変わっていた気がします。
 
 
頭の中では、よく「観念奔逸」になります。
最近(2018年3~8月)、顕著です。
脳内会話が盛んに行われるのです。
 
自分の話したい話題を、日常生活で関りのある人をイメージしながら
具体的にシミュレーションしています。
 
話題はコロコロ変わっています。
1つの話題について、30秒~数分続いている印象です。
 
BGMも流れてたりします。
だいぶ賑やかです。
 
入浴時はこの症状が頻発してます。
 
この症状で困ることは、頭が疲れることです(;^ω^)
 
 
 

2.【周囲の人】の対処法

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(1)ただ聞いてあげる

観念奔逸の人は、基本的にテンションが高い状態です。
キレやすい状態と表現してもいいかもしれません。
 
否定的なことを言うと、怒ります。
肯定的すぎても、自尊心の肥大や誇大妄想を促進してしまう恐れがあります。
難しいですね。
 

(2)受診のススメ

これはなかなか難しいです。
 
通常、調子が悪い時に行くのが病院です。
躁状態の人は、「調子が悪い」とは思っていない可能性が高いです。
違和感はあるかもしれません。
 
また、躁状態の人は、それを指摘されると怒りだす人がまあまあいます。
否定されると感じるのだと思います。
(私も、「そんなことない。自分のことはコントロールできている」と思ってしまいます)
 
上記のことに注意して、
それとなく受診を勧めることができればいいですね。
 
結局はエネルギーが切れて、うつ状態になった時に受診する形になるのかもしれません。
 
 
暴力・暴言が激しい場合は、措置入院(強制入院)という手もあります。
(警察に通報する形になります)
 
「措置入院の運用に関するガイドライン」について
 
 

3.【本人】の対処法(躁状態の時)

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(1)通院・服薬

周囲からの指摘、自覚があるようならば、診療内科または精神科へ受診してみましょう。
Drの診断によりますが、薬を処方してもらえると思います。
 
私の経験ですが、
リーマスという薬を飲んだ時、まあまあ症状が抑えられた自覚があります。
刺激が加わった時、
頭の働きが150%くらいまで加速していたのが
100%くらいまでになった気がします。
 
 

(2)まず落ち着きましょう☆

・呼吸法
腹式呼吸がお勧め。
長く吐いて、自然に吸う。
吐く時にお腹をへこまして、吸う時にお腹を膨らませる。
 
 
刺激を減らす
人、場所、刺激物、活動量を減らします。
 
 
・リラクゼーション系の音楽を聴く
落ち着く音楽を、落ち着く音量で!
 
テンションの上がる曲を聴くと、躁状態を促進させます。
 
 

(3)一人の時

・ 頭に浮かんだことを打ち込む(実践はしない)
やりたいことを打ち込みます。
私の場合は、
ペース配分を意識した日時に、Googleカレンダーで登録します。
todoリストを作成してもいいかもしれません。
 
すぐに実践をしないことがポイントです☆
 
 
・ 重要な判断はしない(うつの時に後悔する)
必ず、周りに相談しましょう☆
また、時間を置くのも一つの手です。
 
 
・衝動の発散 カラオケなど
エネルギーが有り余っているようであれば、程々に発散するのも手です。
 
刺激を程よく入れると、双極性障害の方にはいいみたいです。
 
 
 
・24時までに睡眠
生活リズムを整えることはとても重要です。
特に躁状態は睡眠不足が引き金になることが多いようです。
 
 

(4)話し方のコツ

・一つのテーマに絞る
これができれば苦労はないって話かもしれませんが、
意識することに意味があると思います。
 
 
・相手の反応を意識する
対話の基本ですね。
相づち、表情、ボディーランゲージなどを意識します。
 
できるようであれば、
「聞かれたことにだけ話す」
ということも意識してみるといいかもしれません。
 
 
・話すことを6~8割 (1~10まで全部言いたくなる)
これも意識することに意味があります。
 
 

4.まとめ

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いかがでしたか?
 
私自身のよくある症状である「観念奔逸」と「躁状態の対処法」をまとめてみました。
 
症状はひとそれぞれ。
対処法もそれぞれかもしれませんが、少なからず適応できる方法があると思います。
 
できることから実践してみて下さいね(^^)
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