『双極2型障害という病』 まとめ5 臨床プロフィール
<第三章 臨床プロフィール>
うつ状態の3つの指標→まとめ1~3を参照
P65
◆不安、そして焦燥
不安もまた重要な要素である。しばしば病像の全景に立ち、抑うつを覆ってしまうことがある。
あるいは気分障害とは独立に、不安障害があるように見えることもある。
P68
一般のうつ病臨床の場合、不安・焦燥は初期治療の標的である。
取れやすい症状であるということである。
だが、他方で不安・焦燥をコントロールしなければ、病気自体が回復しにくいということを見落としてはならない。
P71
気分の易変性とならんで、もう一つの不安の淵源として考えられるのは、「混合状態」である。
この様態では、患者は自分の中に、相反する方向をもった力、つまりは躁的な成分とうつ的な成分によって引き裂かれる。
もっともよくあるのは、「気ばかりあせって、体がついていかない」という形のものであるが、
これは単極型でもよくみられる形のものである。
双極2型障害では、この引き裂かれ具合はもっと大規模で異様なものとなる。
P.73
うつ病相は、抑制が主体であり、妄想をもつ頻度が高く、その点でDよりBPⅠに近い。
過眠、過食など非定型うつ病の病像を示す事例も多い。
P77
◆併病
併病もBP2の大きな特徴とされている。
もっとも多いのはパニック障害をはじめとする不安障害だが、それ以外にも
摂食障害、身体化障害、アルコール依存、薬物依存、注意欠陥多動障害、社会恐怖、月経前緊張症など多岐にわたる。
パーソナリティー障害、とりわけ境界性パーソナリティー障害については、すでに触れたところである。
<感想>
◆不安
転職時はとくに感じていました。
一番、体調が悪かった頃です。
デパスでごまかしていましたが…。
◆併病
身体表現性障害と診断されていました。
実際に会った人やネット上の人をみていても、併病はかなりの確率であります。