『発達障害は治りますか?』まとめ2 第二章 せめて治そう!二次障害
- 作者: 神田橋條治
- 出版社/メーカー: 花風社
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
重要だと思った部分のまとめと感想パート2です。
双極性障害の精神療法のコツも載せてます(^^)
<第二章 せめて治そう!二次障害>
P70 双極性障害の遺伝子を持った人に発達障害がある場合、まず間違いなく発症するね。
発達障害をまったく持たない人がいるとは思いません。
P71 発達障害の特性を本人が自覚することによって、自分が気分障害や不安障害になったいきさつを理解できて、そこから道が開ける人が何パーセントくらいいるでしょうか。
P72 うつ病の患者さんには、「意志が強い人しかうつ病になれないのよ」と言うことにしています。
「うつになる能力があったね。」
あなたのような居直っている人は健康なのよ。僕はそれを居直り能力と呼んでいる。
P74 双極性障害の人の精神療法のコツは、これを本人に言うこと。
「気分屋的に生きれば、気分は安定する」って。
P75 悲惨なのは、双極性障害であるにもかかわらず、よそでうつ病とか神経症とかで診断されて、抗うつ剤や抗不安薬を投与されたケース。
突発的に不安が起こるようになると、マイナートランキライザーを出されます。
出されると、1年以内に手首をきるようになります。
そうすると今度は人格障害という診断がつきます。
P76 だからうつと双極性障害の見極めは大事なんです。双極性障害の人に内省させてはいかんのです。行動することでハッピーになります。
薬はいらなくなる人は多いです。
ただもって生まれた躁鬱気質はそれはずうっと持ち続けます。でも気分屋的に生きていくと、波がだんだんちいさくなっていきます。
◆治療のゴール
P77「保育園のころの自分に戻りましょう」
そのときの自分の中にあったもので、今使われていない機能があるかどうか考えてみる。
それからもう一つは、一番病気が悪かった時にヒントがあるかもしれない。
◆三次障害
P91 医療によってむちゃくちゃにされている状態のこと。
P95 5本指で、大地を握りしめるようにあるくことが自律神経を整える
鼻緒のついたサンダルだと自然にそういう形になる
<感想>
現在、精神科、診療内科がめちゃくちゃですね。
診断ができないですもんね。
投薬もグチャグチャなところもあるみたいだし。
基本的なところがまだ発達途上。
もっと欲を言うなら、精神科、診療内科で当たり前のように発達部分も診断して欲しいところです。
一次障害も意識できるようになると、患者は自分の特性を分析しやすくなります。
そうすると、生きづらさが改善するのではないかと思います。
生きづらさが改善すると、抑うつになりにくくなって、復職率は上がると思うんですよね。
10~20年後くらいにはそうなっていて欲しいです。
「気分屋的に生きれば、気分は安定する」も出ましたね。
おれはこれをテーマにここ半年くらい生きています。
我慢しない!
結果として、薬剤による寛解までたどり着きました♪