『双極2型障害という病』 まとめ4 軽躁というデーモン
<第二章 軽躁というデーモン>
P26
この障害のごく軽いものにも観念の経過の内的統一性の欠如、定まった視紅の流れの整った遂行の不能、
いろいろの観念を落ち着いて論理的に消化加工し整理をつけることの不能、
興味関心の恒常性がないこと、一つのものから他のものへの不意のいきなりの飛躍が非常に特徴的である。
もちろん患者は自分の努力でこういう現象を一時的には消し去り、
自分の抑制のきかなくなった観念の流れをなおしばらくの間は意のままに抑えることを心得ているが、
書いたものやことによく熱心にやる韻文つくりには軽い観念奔逸がいつもはっきりと現れるのが常である。
P40
睡眠時間が極端に短くなった時期はないか、
それでも平気だったことはないか、
あるいは常日頃よりも活力があったということはないか、
過去に軽躁が起こった時点の目安となるのは、変化の多い、さらには波乱に富んだ来歴である。
たとえば、転職、転居が多いことは、双極2型障害であることの一つの目安である。
離婚、再婚のエピソードもまた参考になる。
P43
少なくともここでは、軽躁とは変化に富んだ現象であり、単に病的であるのではなく、
病気と健康、さらには創造性を横断するポテンシャルをはらみ、多彩な臨床像を産出しうるものであることを押さえておこう。
P47
ふつうの軽躁病者はいろんなことに手を出し、結局はどの分野でも大成しないオッチョコチョイが多い。
<感想>
自分の経験を振り返って、すごく当てはまります。
略歴(思い当たること)赤字:躁エピソード 青字:ストレスの2次的障害
23歳5月 3時間睡眠で1か月仕事ができた。絶好調だった。
23歳8月 頭痛症状
23歳11月 咳が1か月止まらない
24歳 仕事を多数抱え、集中力低下⇒その分、時間を多く費やす
頭痛、気分の落ち込みなどの症状
24歳12月 診療内科受診 デパス服用
以後、仕事の調整で少し体調が良くなったりもしたが、
思考力が下がったと自分で思っていた。
27歳転職のため、半年間なにもしない時期 → デパス服用中止
28歳 学生生活 週の前半に頑張り、週の後半に疲れるというパターン
30歳 実習 生活リズムの崩れ。過大なストレス。
→ 毎回、約5kgの体重減少。抑うつ。倦怠感
⇒ デパス再開
32歳 就職。半年間で約10kgの体重減少。(最大13kgの減少)
・1,2か月に一回ペースで体調を崩す。(勉強をすると、頭痛誘発)
・暴飲暴食(2次的障害)
・常時、下痢、倦怠感、思考力低下
・内科でデパス処方
・季節の変わり目、気圧・気温の変化で体調を崩す
33歳
・漢方外来へ。→効果はいまいち。(暴飲暴食が止まらなかったため)
デパスは中止。
34歳7月
・ビタミンB群サプリ、青汁でかなり良くなった
35歳
・夜の暴飲暴食を抑えられるようになってきた
・青竹踏みを朝晩欠かさず →下痢の解消
・ヨーグルト→1日2回の便通
・内臓アプローチの定着
・勉強で頭痛誘発は相変わらず
7月 双極性障害の診断
9月 光トポグラフィーで「双極パターン」の結果
10月 傷病休暇
11月 職場復帰するも、12月中旬頃から再び傷病休暇2回目
36歳
3月 アスペルガー症候群、頚椎症の診断
4月 リワークデイケア通所
この間、引っ越しは7回しています(笑)
残念ながら、大成していないのも当てはまります(T_T)