軽躁を制する者が双極性障害2型を制する!!

2016年9月に双極性障害2型と診断されました。闘病生活中です。

HSPは生きづらい?精神病にならないための2つの対策

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私は作業療法士として精神科勤務経験がありますが、

生きづらさ」と言えば、まず先天的な発達障害が思い浮かびます。

 

アスペルガー症候群(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などです。

 

次に後天的なAC(アダルトチルドレン)や愛着障害といったキーワードが出てきます。

 

最近、話題になっているHSPHighly Sensitive Person ハイリー・センシティブ・パーソン)はご存知でしょうか??

直訳すると「とても敏感な人」という意味です。

先天的な障害と言われています。

 

上記の発達障害、AC、愛着障害は精神障害にとても密接だと考えられています。

「生きづらさ」がストレスとなり、それがキッカケとして精神障害(2次障害)になってしまう。

これが大きな流れです。

 

では、HSPも同じでしょうか?

特徴を踏まえ、どのようにすれば2次障害としての精神障害にならないのか。

対策や考え方を紹介していきたいと思います。

 

 

 <目次>

 

1.HSPとは

 

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まずはチェックリストを行ってみてください(^^)

 

チェックリスト

http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html

 

14項目以上あてはまったら、おそらくあなたはHSPです。

とのこと。

 

私は12個でした。

あなたはどうでしたか?

 

 

では、ざっくり特徴を列挙していきます。

 

 

 

■光や音、匂い、そのほかのさまざまな感覚に人一倍敏感

■場の空気や他の人の気持ちを読みとることが得意

■人より深く考え、呑み込みが早いと言われる

■感受性が強すぎるせいで刺激に圧倒されて疲れ果てることがある

■子どものころから空想の友だちなど不思議な体験をしてきた

 https://susumu-akashi.com/2016/10/hsp/

より

 

 

2.HSPの体験談

 実際にHSPと診断された方の動画です。

 


HSP・心が敏感で他人の顔色が気になる方へ【心理カウンセラー武田秀隆】

 

・感受性が強い、心が敏感、繊細な気質

・1回傷つくと立ち直るのが難しい

・話した後で不安になる

・叱られる、批判が怖い → 連動して失敗が怖い

・不安や緊張が長く続いている

・頭では、リラックスしたい

・健常者に理解してもらえない

・当事者にアドバイスは苦しい

・「治す」という発想でなく、良さも含めて、受け入れる

 

上記のようなことをおっしゃっています。

とてもストレスが溜まりそうです。

 

3.精神疾患になりやすい人とは。HSPとの関連性。

 

精神疾患になりやすい人とは

一言で表現すると、

(1)ストレス耐性が低い人

です。

 

(2)対人関係スキルが低い

という傾向もあります。

 

一つ一つ見ていきます。

 

 

(1)ストレス耐性が低い人

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真面目」「完璧主義」などがわかりやすいキーワードでしょうか。

 

◆テストで60点だった時の例

100点満点のテストで60点をとりました。

どう、捉えますか?

 

①60点しか取れなかった

②60点も取れた

 

「真面目」「完璧主義」な人は①になる傾向があります。

 

そうすると、

60点しか取れなかった

→ 自分はダメなやつだ

→ 何をやってもダメなんだ

→ 消えたい

 

というような思考プロセスをたどる方がとても多いです。

 

60点をどうとらえるかという話ですが、

上記のような考え方をする人は、

例え90点とっても同じ捉え方をする傾向があります。

 

マイナスの10点に注意が向けられてしまうのです。

 

これは「心のフィルター」という認知の歪みです。

認知の歪みはご存知でしょうか??

完璧主義」も認知の歪みです。

10パターンあるそうです。

 

認知の歪みは誰しも起こりえる思考の偏りです。

誰しもありますが、度合いが強すぎると問題が起きてしまいます。

↓知らない方はぜひ見てみてください(^^)

 

認知の歪みの定義10パターン ~ 思考のマチガイを見つけるツール

http://fernwelt.net/b/10-cognitive-distortions/

 

 

話をHSPに戻します。

体験談で

・1回傷つくと立ち直るのが難しい

というのがありました。

1回傷ついた段階で、認知の歪みができている可能性が高いです。

 

認知の歪みは経験によって無意識に作られるものです。

 

 

・叱られる、批判が怖い

については、「一般化のしすぎ」という認知の歪みが当てはまるかもしれません。

 

『わたしは、他人と仲良くなろうとガンバっても絶対に叱られる。

いつも上手にコミュニケーションすることができず、みんなに批判されるのだ』

 

みたいなイメージです。

過去に1,2回起こった出来事を普遍的なことと思いこんでしまうのです。

 

 

このようにHSPの人はストレス耐性が低い傾向があると考えられます。

 

 

◆ストレス耐性の対策

認知の歪みを自覚することが大事です。

そのためのツールとして、「認知行動療法」をお勧めします。

 

カウンセリングでしかできないと思っている方が多いようですが、

一人でもやろうと思えばやれます。

 

【ざっくり認知行動療法】

①事実を書き出す

②それに対する感情・行動を書き出す

③認知の歪みの観点で、①②を振り返る

④①に対して、他の捉え方がないか考えてみる

 

 

以上です。

他者に見てもらえるのであれば、見てもらってください!!

より効果が出ます。

④は

60点しか取れなかった

・60点も取れた

など1つのパターンだけでないことに気付くことが大事!

 

 

(2)対人関係スキルが低い

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「人見知りしてしまう」

「他人に合わせるのが苦手」

など、対人関係が苦手な人が精神障害者にとても多いです。

 

HSPでは、

・感受性が強い、心が敏感、繊細な気質

・話した後で不安になる

・叱られる、批判が怖い → 連動して失敗が怖い

・不安や緊張が長く続いている

など、対人関係の苦手意識を増長させる要因が含まれています。

 

人間の悩みは全て対人関係の悩みである

と、アドラー心理学で言われているように、

対人関係の問題はとても大きな影響を与えます。

 

(1)のストレス耐性の話とも関連性が高いです。

 

 

◆対人関係スキルの対策

 

試行錯誤がたくさん必要です。

 

↓以前、書いた記事です。

 

説明が下手な病気(アスペルガー・ASD)でも、対人援助職の作業療法士になれたコミュニケーションスキル

https://blog.maru-bipolar2.xyz/entry/2018/07/03/172733

 

【要約】

①方法論をインプットする

本、TV、ネットなど

②発信する

ブログ、Twitterなど

③役割を担う

仕事、リーダーなど

④PlanDoSee

Plan:計画

Do:実行

See:反省

このサイクルをまわすことが大事です!!

(PDCAなんて表現もあります)

⑤話題作り

共通のネタをたくさん持つと話がしやすい

 

 

 

4.まとめ

いかがでしたか?

 

HSPの、精神病にならないための2つの対策をまとめてみました。

2つだけですが、具体的な対策は時間がかかります。

ですが、その分かなり大きな影響が確実にあります。

 

ストレス耐性対人関係の悩みが少なくなると、

人生が変わると言っても過言ではありません。

 

ぜひお試しください(^^)

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